石垣IN 八重山のホテル/宿情報

民宿船着場のクチコミ情報
石垣島の民宿/旅館「民宿船着場」のクチコミ情報「懐かしい…」。　今から約1年ほど前の春、妻と二人貧乏旅行で泊まりました。白保へは、バスで行きました。お部屋に入ると本当に何もなかったです。テーブルも、テレビも、ゴミ箱さえもありません。あるのはコイン式のクーラーが1台と部屋の隅っこに布団だけが置いてあって、それを自分で敷くんだなというのはわかったのですが、広げてみるとシーツに直径60センチほどの穴があり、結局使い物になりませんでした。お部屋のドアはなく襖（ふすま）で、一度別のお客さんが間違えて入ろうとしてきました。着替え中でなくてよかったですが、隣室の音も丸聞こえで、プライバシーは、ほどんどありません。　夕食のあと、かなり強烈で人を人とも思わないおばあとは逆に、いかにも人情味のありそうなおじいが僕らのテーブルに回ってきてくれて一緒に泡盛を飲んだのがとても懐かしいです。　翌日はおじいの船でうつくしい白保の海のシュノーケルを満喫しました。海は寒くないかと聞くとおばあがいかにも人をばかにした目で「あらいやだ、寒いにきまってるじゃない」と言われ、ウエットスーツがまからないか交渉したら「これぐらいまともにはらえばいいのに」ととりつくしまもなかったのですが、おじいがこっそりまけてくれたのがとてもうれしかったです。　昨年、生活も軌道に乗るようになって再び石垣を訪れました。今回は貧乏旅行ではありません。宿はペンションを利用しました。　もう一度白保のシュノーケリングがしたくて、専門の業者に申し込んで満喫した帰り、船着場の前をレンタカーで通りました。ちょうどおばあが玄関からでてきたところでした。ごうつくそうな顔はそのままでしたが、だいぶ年をとったように感じられました。おじいの姿は見えませんでしたがおじい元気かな。今でも夕食の時間にお客さまの席を回って一緒に泡盛を飲んでいるのかな。思い返せば貧しかったけどそれなりに楽しい旅でした。