西表島東部ではここを定宿にしています。もと料理人のご主人の作る食事が本当に美味しくて!春はご主人が採られた新鮮なモズクやシャコガイなどのお刺身、釣りたてのハマフエフキダイなど島の食材を活かした御馳走が並びます。冬にはやはりご主人が捕ってきたというリュウキュウイノシシが出ることもあります。両親を連れてきたときにはノコギリガサミやミミジャーなど、普段でも豪華なのに心づくしのおもてなしをしてくれました。優しく楽しかったオバァは昨年秋に天寿を全うされたとのことで、少しさびしくなりましたが、それでもそこここにオバァの雰囲気が残っていて、池田屋の温かさは健在です。独りで楽しみたい方にはそれなりに、さびしそうな方には楽しいゆんたくなど、ほどよい距離感で居午後地よく過ごさせてくれます。昔ながらの民宿がどんどんなくなっていく昨今、池田屋の存在は貴重です。おかみさんは初めてこられた方にも丁寧に宿の説明をされ、観光の相談にも乗ってくれます。一人さびしそうにしている方がいると「ホタルを見に行きませんか?」と車を出してくれることも。星も大好きなおかみさん、「この島は行事が多いので、夜の集まりがない時しかお連れ出来ないんですよ〜」と笑ってお話してくれました。先日また訪れると、なんと客室の畳がすべて新しくなっていました!民宿の顔である食堂は「お金がたまってから」だそうで、お客さんを第一に考える姿勢に頭が下がりました。